カテゴリ:あふれる音楽♪オペラ♪バレエ♪( 27 )

去年は思いがけず主人が申し込んだ分のチケットが当たり、
一昨年(バイロイト音楽祭に行ってきました①~⑤)に引き続き2年連続の
バイロイト詣でとなったバイロイト音楽祭。

昨年のレポを途中で放棄したまま^^;(今年もホームステイ&バイロイトに!
もう来年分のチケット申し込みをする季節がやってきました。

8月末に郵送でやってきたワーグナーからのお誘い、というかお試し?!
チケットの申込書が主人の名前と私の名前で2通同時に届きました。
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当たっても来年の夏は私事でバイロイトには行けないのですが・・・という皮算用は
置いておいて、そもそも主人は昨年当たったし、私はまだ今年で2回目のペーペー新人なので
バイロイトからのお許しはきっと出ないであろう。。とはいえ継続がもの申すこの世界なので、
申込書を送りました。
希望の演目を選び、希望の座席カテゴリー、枚数を記載して終わり。

インターネットからでも受け付けしているそうです。郵送、ネット共に10月21日まで。

昨年はDer Ring「ニーベルングの指輪」を鑑賞しました。このリングの上映については
以前、このブログでも力説しておりますが(笑。オペラの夜(1)~(4))1作品で
4日間かかります。(音楽祭でも4日間ワンセットとまとめてチケットが扱われます)
そのせいでバイロイトの滞在日数が一週間近くとなりました。
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それだけ滞在していると、日によっては雨だったり(これがちょうど演目と合って情緒が
ありました)休憩中に日の入りがあったりといろんな雰囲気を経験できて良かったです。
(しかし、滞在先の選択とその間の食事が大変だった~~)

今度はいつ行けるかしら。




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by miho-berlin | 2014-10-13 05:39 | あふれる音楽♪オペラ♪バレエ♪
先週の日曜日はベルリンフィルのジルベスターコンサートのチケット発売日でした。
(次回以降の覚書のために書いておきます)
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今年はぜひ入手したいと思っていたので前々から予定をあけて待っていました。
ネット発売開始は朝8時。数分前にHPを見ると「発売まで何分何十秒」との表示。
いざ8時になると、回線混雑のためページがなかなか進まず。前回は運よくネットで買えたのだが・・)
一瞬、席を確保するところまで行ったのですが、あれこれやってるうちに、確定直前でアウト(┬_┬)
他のどなたかが先に買ってしまったようです。まさに数秒単位の争い~~(´Д` )//
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そのうち30分も経つと、妙にネット回線がよくなったなと思ったら、案の定ソールドアウトの表示。
がーーーーん( ̄◇ ̄;)ネットは難しいですね・・・。
次は11時からの窓口発売を狙います。「もうみんなでテレビで見ればいっか!」と既に心が
折れていましたが(待ってたわりに諦め早っ!!)ネットは世界中の人がコンタクトできるけど
窓口に向かえるのはベルリンに住んでいる人だけだ!と思って、頑張る。。。

切羽詰まってるわりにもたもたして(爆)、着いたのは発売10分前。既に長蛇の列で再び
半ば諦めモード。知人友人もちらほら。ジルベスターコンサートは3日間ありますが、私たちが
行ける日はそのうちの一日と限られていた上、買いたい枚数も2枚きりではなかったので不安たっぷり。
それでも私たちの後ろにもどんどん人が並んでいくのを見て、まだ諦めるのは早いかなと思い直し、
待ってみることにしました。建物の中で待てたのが幸いでした。
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結局窓口にたどり着いたのは約2時間後。本を一冊読み終えていました。
そして無事にお目当ての公演日、必要枚数を買うことができました!席もネットで一瞬買えそうに
なった場所よりも良い場所が選べ、価格も納得のお値段だったので大満足、並んだ甲斐がありました。
窓越しに画面を見た限りは一番良いA/B席などは売り切れているようでしたが、まだ別に各カテゴリー
(値段)、ブロックも数十枚ずつ残っているようでした。公演日やカテゴリーを気にしなければもっと
選択肢が広がりそうです。
それにしてもベルリンに住んでいて良かったと思った瞬間でした(笑)
日本で入手しようと思ったら代理店などを通したほうがより確実かもしれませんね。。
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これはベルリンフィルではないのですが、最近、別の劇場でもネットでは買えなかったチケットが
窓口に実際に行ってみると安い値段でかえって良い席が買えたりしました。ネットは便利ですが
窓口に行ったら行ったでそれなりの労力に値するものはあるのかな、と実感しています。

ところでこれで時間は13時ごろの様子なのです。
日中の気温もマイナスを指すようになってきたベルリン。最近は雪がよく降っています。
細かくて軽くて雰囲気は素敵ですが、少し水分が多いです。そのため道路はぐちゃぐちゃ。
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次の予定のため、慌ただしく早歩きで駅へ。風が強く、前から横から細かい雪に降られました。
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ポツダム広場・アルカーデンの今年のクリスマスツリー。
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話が戻りますが、ベルリンフィルのジルベスターコンサートには立見席やポディウム(合唱席)
が出ることもあるらしいで、気になる方はお問い合わせしてみて下さい。
もちろんベルリンフィルでなくてもジルベスターのイベントはたくさんあります。
数年前のDSOのサーカスコンサートもとっても楽しかったです!!

それとジルベスターでなくても今の時期は劇場も華やかに輝き(外がこんな感じなので余計に
そう感じます)、クリスマスや冬の時期ならではの演目・コンサートもたくさん行われています♪
暗くて寒い今の時期、ベルリンの多彩な音楽の世界に心が救われている今日この頃です。
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by miho-berlin | 2012-12-12 06:02 | あふれる音楽♪オペラ♪バレエ♪
祈る期間が終わって、今週からいよいよクリスマスシーズンが本格的に始まります。

クリスマスの話題に入る前に”南ドイツ・ホームステイの旅~バイロイト”日記を完結させておきます。
(いつも序章のみか、途中で終わってるので、多分このブログで唯一完結している旅日記です・爆)
バッハに「おいおい、これからの時期は私の出番だぞ」と言われそうだけど(笑)もう少しワーグナー。

○南ドイツ・ホームステイの旅:カテゴリ「ドイツ街歩き・南部」
○バイロイト音楽祭:①試され、②魅せられ、③癒され、④選ばれ、そして・・・

ベルリンへの帰路に着く前にお世話になったRさんと一緒にもう一度祝祭劇場へ。
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当日は頭がぽーっとしてたので(笑)しっかり劇場まわりを観光・・いや散歩をします。緑が素敵。
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昼間はとっても静かな劇場。劇場の裏にある楽屋に近づくと練習中の歌手の声が聞こえてきます。
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劇場を挟んで向かって左下の方にはワーグナーの奥さん、コジマ・ワーグナーの像。
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手前のモニュメント、日本人の方のお名前がありました。製作されたのでしょうか。。
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ガーデローベへの入り口。夕方になれば再び開放され、多くの人で賑わうでしょう。また来れるかな?!
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劇場からRさんに駅前のバス乗り場まで送ってもらいました。
ベルリン―バイロイト間は電車でも行けますが乗継ぎがあるので、直行で行けるバスを利用。
貴重な経験をプレゼントして下さったMおばさんやRさんに心から感謝し、約4時間後・・・
夢から覚めたーーー!!(笑)ド素人の第一回バイロイト詣はこうして幕を閉じました。
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メッセ近くのバスターミナル。2階建てのバスで席もゆったりです。

***
数週間前、ドイチェオーパーで「パルジファル」を見てきました。(パルジファルとは主人公の名前です)
上映時間は約4時間半。この「パルジファル」は、ワーグナーがバイロイト祝祭劇場での上演を前提
として書いたものだそうです。つまり当時はバイロイトのこの劇場でしか見られず、著作権が切れる
までそれは守られ、ワーグナー死後30年後にようやくベルリンでも上演されたそう。

「パルジファル」は宗教性の強い作品ということで、ワーグナーは全幕、拍手を禁じたそうです。
今では一幕のカーテンコールが行われないという慣習があるらしいですが、先日は
一幕後もみんな思いっきり拍手してました(笑)
興味深いですね~~~ ワーグナーの仕掛け・考え方、ルール。。。

どなたかチケットを申し込むのに挑戦してみますか?ご自分で興味がなかったら、
きっと誰かへの素敵なプレゼントとなるはずです。家族のため、知人のため・・・
でもいざチケットが自分の手元に本当に送られてきたとき。きっと真っ先に考えるでしょう、
「さて、何着ていこう~?」

(完)
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by miho-berlin | 2012-11-27 05:49 | あふれる音楽♪オペラ♪バレエ♪
前回の続き:③ワーグナーに癒される

バイロイト祝祭劇場を初めて体験して、翌日。

昨夜の素敵な音楽に酔いしれ、まだ2日酔い気味で街へ出たところ、偶然こんな場面に遭遇。
昨日、まさにその音楽を指揮したティーレマンが目の前でサイン会(笑)。
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本屋さんの一角で行われていました。ほぼ毎日錚々たる顔ぶれで行われているようで・・・
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今回の音楽祭に出演している歌手、指揮者の方たちなのですね。黄色い紙のふくろうくんが
日時をお知らせしていました。事前にチェックしていたらプログラムなどにサインしてもらえると
記念になりますね♪
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なんだか急に距離が縮まった感(笑)、ドイツのいいところだなと思いました。

もとい、その日は観光のための一日です。祝祭劇場を誇る、ワーグナーに選ばれた
このバイロイトという街はどんなところだろう、ということで街の中心地までRさんに
送ってもらい、観光スタート。
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まず最初に行ったのが辺境伯歌劇。今年6月に世界遺産に登録されたばかりです。
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バロック様式のホールがものすごく豪華なのです。今まで見た中で一番豪華かも。
フリードリヒ大王のお姉さんの要望で建てられたそうです。
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画像はこちらからお借りしました。

この街に既にこんな素敵な劇場があるなら、ワーグナーはここで音楽祭をやれば良かったのに!
と思いましたが・・・いや彼も1870年にここを訪れたとき、この劇場で自分の作品が上演できそうか
考えたそうです。でも視察をしたところ、自分の構想・理想とは違うものだったので
(オーケストラピットが小さい、収容人数が少ないなど・・)この街に自分の好きなように
劇場を建てるアイディアを思いつきます。
それが昨夜私たちが訪れた祝祭劇場だとか!(後に彼はスイスからバイロイトへ移住します)
祝祭劇場の中はご覧の通り、この劇場と真反対と言っていいほどかなりシンプルな造りでした。
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画像はこちらからお借りしました。

それもオペラに集中させるためかなあ・・・?ワーグナーの仕掛けにまた思いを馳せてしまいます。
Rさんに聞いたらこの劇場でも年に何回かコンサートが行われているらしいので、今度は
こちらでも聞いてみたいな♪と思いました。
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Mおばさんに「この地方のソーセージを食べて帰りなさい」とアドバイスをもらっていたので
ランチはこんな感じで。ドイツに来てからこういう大皿料理、完食できるようになっちゃいました^^;
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お昼を食べて旧宮殿。中に入りましたが、お部屋がこれまた豪華。
バイロイトの歴史の展示も興味深かったです。
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お庭がお散歩に気持ち良いです。
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この庭園の中に・・・
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ワーグナーのお墓があります。奥様のコジマ・ワーグナー(リストの娘)も眠っています。
そしてすぐ近くに愛犬のお墓もありました。
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後ろに見えているのがワーグナー夫妻が住んでいたおうちです。博物館になっていますが、ただ今工事中で入館できず。

でもこの街にはまだワーグナーが生き、彼への愛にあふれています。
街を歩いているといろんな描かれ方、表情に年齢に・・・何人のワーグナーに出会っただろうか(笑)
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タンホイザーティー(笑)もちろん他の作品のお茶もありました。ハーブティーです。
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楽譜はもちろんワーグナー作オペラのもの。
楽器屋さんでも本屋さんでもなく・・・お花屋さんなのにワーグナー尽くし。
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8月ということもあって、良いお天気に恵まれカフェ休憩も冷たいシャーベット。
街はそんなに大きくないのて、一日でほぼ(すべて徒歩で)回れました。
夕食を食べて、帰りは歩いてRさんのおうちに帰宅。
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Rさんは既におうちに帰っていたので、本日の行動と(笑)、感想を報告。
「私、この街がとても気に入りました!!」
その夜も、Rさんにバイロイトの街や音楽祭についての疑問を尋ねたり、
貴重なお話を伺うことができました。

明日はベルリンに帰る日。バスの出発時間は午後なので帰る前にもう一目(笑)、
祝祭劇場に寄ることに・・・。続く。
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by miho-berlin | 2012-11-17 00:46 | あふれる音楽♪オペラ♪バレエ♪
前回の続き:
ワーグナーに試される(祝祭劇場にたどり着くまで)
ワーグナーに魅せられる(憧れの祝祭劇場にて)

バイロイト音楽祭では、各幕の間の休憩時間がなんと一時間もあるのです。
たいてい15分とか20分、長くても30分程度です。
どれだけ暇な一時間だろう、、、そう思っていたのは間違いでした!
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まずちょっと緊張しながら見た一幕が終わり、最初の休憩。
Mおばさんとミヒャエラさん(Mおばさんのベルリンのご近所さん。別荘にも一緒に
泊まりました)と劇場の隣にあるカフェへ。
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カフェには小腹を満たしてくれるようなバゲットや、デザート類も豊富です。
私たちも甘いものを頂きながら、早速、一幕についての感想を話したり、バイロイトに
まつわる噂話なんかをしました(笑)

少しずつ劇場の雰囲気にも慣れた2幕が終わってから、2回目の休憩。
前々からMおばさんに聞いていてやってみたいことがありました。それは郵便局に行くこと。
その前にまず劇場のサイドにある小さな売店(下記写真の黄色いところ)でポストカードを購入。
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※バイロイトの街並みや劇場の外観など、いわゆる観光系のカードはどこにでも売っていますが、
その年のプログラム(上演中のもの)を撮影したカードが売っているのは、ここだけです。

そして劇場隣(カフェとは反対側)にある郵便局へ。ここからカードを出すと劇場オリジナルの
消印を押してくれるのだそうです。(バイロイトの街中だと通常の消印です)
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記念に一枚、自分の家に出してみることに。時間に余裕があれば家族や友人にも出せますね。
そこに設置されているポストに投函しても消印は押してもらえるようでしたが、せっかくなので、
と直接窓口に並んだところ、おじさんが目の前でスタンプを押してくれました。
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家に帰って2,3日後には届きました。この記事の下から2番目の写真(縦)がこのカードの表です

劇場は小高い丘の上に建っており、まわりは緑が豊富なところです。
散歩ができるようになっています。散歩できる範囲も結構広く、ハガキを買って、お手洗いに行って・・
なんてしてると、あっというまにファンファーレ隊の時間がやってきます。
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一時間も間があくと疲れそう、なんて思ってたけど、緑に囲まれながらの散策はかえって気分が
リフレッシュされ、次の幕への集中力が高まるようでした。(もしやこれもワーグナーの作戦か?!笑)
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それにしても外に出るとやはりまわりの人が何を着ているかに自然に目がいきます。
wikiに記載あった「休憩は衣装披露の場」というのもあながち間違ってはいないかもしれません。

衣装と言えば毎年来ているメルケル首相、今年着ていたドレスが4年前と同じだったとかで
新聞に取り上げられていました。”ドレスをリサイクル”だとか”堅実さを身を以て表す”とか。
なんかちょっと失礼ね・・・って思っちゃいました。別にいいじゃん、、、同じでも。
メルケルさんは首相になる前からバイロイトを訪れていて、毎年、公的に、プラス、
プライベートでも来てるんだそうです。このペースだと衣装の数は相当なはず。

OL時代に、着まわし術必須だった私はなんだか同情の念を持ってしまいました。
(って、会社とバイロイトじゃ全然違うけど!)もちろん注目される立場ではあるので、
格好もそれなりに考えなくてはいけないと思うけど、やっぱり女って大変よね。。。
と言いながらも、バイロイトから帰ってからデパートなどで素敵な、ちょっと派手目な
ドレスを見ると「いいな~。。これだったらバイロイトで着れるな」って思うようになってしまったり(笑)

あ、こんな衣装や雰囲気のこと書いていると、さぞかしお高いチケットなんでしょうと思われる
かもしれませんが、私たちが今回座ったチケットの値段、ランチ一回分ぐらい(食後のコーヒーも付けられそう)
なんですよ(^^;もちろん高い席もありますが、庶民にも優しい音楽祭なのです。。
ちょっと意外。ま、当たりさえすれば、ですが。
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タンホイザー3幕シーン2。劇場サイドの売店でのみ買えるハガキです。

3幕に入るころはすっかり劇場の雰囲気に溶け込み、普段オペラを見るような感覚で舞台を見れました。

オペラを見た後は満足感でいっぱい。でもお腹は減る、、ってことで(笑)皆で丘の上の
レストランにディナーに行きました。そこでMおばさんの義妹さん・Rさんと合流。

実はRさんはこの祝祭劇場で裏方さんとして働いており、私たちが見た「タンホイザー」上演中も
裏でお仕事していたのです。
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劇場を横から見た図(舞台の裏)。Rさんが普段お仕事している部屋や楽屋などがあり、日中は発声練習が聴こえてきました。

MおばさんからRさんに引き継ぎが行われ(笑)主人と私は大変お世話になったMおばさんに
一旦チュース!、その日からはRさんのおうちに宿泊させていただきました。
Rさんのおうちはまさにこのバイロイト。劇場から車で10分足らずのところにあるのです。
翌日はこの劇場の下に広がるバイロイトの街を観光します。
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by miho-berlin | 2012-11-13 05:49 | あふれる音楽♪オペラ♪バレエ♪
前回の続き:①ワーグナーに試される

Mおばさんの別荘から車で30分、ついに写真でしか見たことのなかった祝祭劇場に到着。
劇場の中にロビーなどはないので、多くの着飾った観客たちは外で上演時間を待ちます。
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バイロイト音楽祭に行けるとわかった瞬間、一番に思ったことは「何着て行こう」でした。

こういう時、男性はいいですね。女性は悩み半分、楽しみ半分です。
wikiなどを見ると「観客は基本的に正装であることが望ましいとされ」とか、
「開演前や休憩時の前庭は、各国のファッションを披露する場であるとも言える。」
なんて書いてあるのですっかりビビってしまった私^^;
イブニングドレス(女性の正装)なんてとても着こなせないし(というか背が低い私が着たら
布を引きずって歩くよう・・・爆)、せめて少し丈の長いドレスを着た方がいいのかな、、、
黒は地味かしら・・・派手すぎるのもなあ・・・そもそも正装は強制ではないし、最近は
カジュアルな人も増えているとはいえ・・・どこまで許されるんだろう・・・悶々と悩んでいたところ
オペラに詳しく、バイロイトにも行ったお友達に会い、話を聞いたり、聞いてもらっているうちに
速攻お悩み解決しました(笑)
結局、デコルテが隠れない、でもロング丈ではない黒のドレス(ワンピース)にしました。
つまり、日本の結婚式にお呼ばれしたときにも着て行けそうな格好です。
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実際、それで全く問題ありませんでした。女性はワンピース、ツーピース、色もカラフル
だったり柄ものだったり、黒も多かったです。もちろんタキシードにイブニングドレスを着た
素敵な紳士淑女もいて、女性のドレスには見とれてしまいました。
Mおばさんが「あれはあれで素敵かも(笑)」と言ったのは男性がシャツに半ズボンみたいな
ラフな格好で、一緒にいる女性がイブニングドレス、といったチグハグカップル。
男性側の妙な余裕(?個性?)がかっこいいのかも?!
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やがて、上演15分前になると、劇場のバルコニーにファンファーレ隊が現われ、
短い音楽を奏でました。これは時間をお知らせするもので、短い音楽とは
その日に上演するメロディーを引用したものなのです。凝ってますねえ~~。
バイロイトに”ブー”や”カ~~~ン”なんて音は響きません。。

このファンファーレ隊、幕間の休憩が終わるときも同じようにお知らせしてくれるわけですが、
10分前には同じメロディーが2回、5分前には3回演奏されます。私たちの席は
最上階だったので、実際は2回聴いたら(10分前には)劇場に入りました。
でも一度だけ3回聴いてしまい、「あら、もうそんな時間!!」と慌てて階段を
駆け上がったりもしました。
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私たちが見た演目は「タンホイザー」。ワーグナー作品の中でも短い方に入る作品で
各幕1時間です(×3幕)。

序曲が劇場内に響くとそれだけで感動してしまいました^^;
この劇場はオケピ、つまりオーケストラの皆さんが演奏している姿が見えません。
ふたのようなものがかぶさって(いるように見え)、その下で演奏されているのです。
こんな仕掛け(仕様)は初めて見ました。オケピの電気がない分、始まる直前、
場内は真っ暗になります。音響効果のためだそうですが、音楽が直接的に
キンキンくる感じではなく、じわじわと伝わり、また舞台の歌手の声と一体化している
ようで鳥肌が立ちました。

お話はもちろん何度も予習をして覚えて行ったのですが、ちょっと、いやかなり
残念だったのが演出。自分と思っていたようなものとはかけ離れていましたが
こればっかりは仕方ありません。(また別の演出でタンホイザー見てみたいです)

ところで、上演時間のながーーーーいワーグナー作品。寝ちゃいそうでしょう?
そう、寝るんです!(笑)でもそんな私たちのことを考えたワーグナー。
劇場のイスを木製にして、わざと座り心地の悪いものにしたんです!!
ここにもワーグナーの仕掛けアリですね。題して、ザ・居眠り阻止作戦!笑

おしりの部分は固く、背もたれも背中の半分(背の大きい人にとっては
それよりも低く)しかありません。
タンホイザーは短めなので実際はそこまで座り心地が悪いとは思いませんでしたが、
確かに先日行ったドイチェオーパーのイスがふかふか(生地が布)で頭まで
背もたれがあることを思うと寝にくいかもしれませんね。。。

常連さんの中にはクッションを持参する人もいるそうです。Mおばさんは持っていなかったけど。
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一幕を見終わると、休憩が入ります。1時間もあるんです!!
1時間何するんでしょう・・・結構やることありました(笑)
何をしたかは次回に。
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by miho-berlin | 2012-11-07 05:44 | あふれる音楽♪オペラ♪バレエ♪
バイロイト音楽祭はバイロイト(ドイツ・バイエルン州)という街にある
フェストシュピールハウス(祝祭劇場)で行われる音楽祭です。
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丘の上にある緑あふれる祝祭劇場。デザインは同じだが花の色はその時々のよう。紫色でワーグナーのWの文字が。

ワーグナーが創設したもので、今もワーグナー家により代々総監督が
引き継がれており(ちなみに現在の総監督はワーグナーのひ孫にあたる)
毎年夏の開催期間中、ひたすら、、そうひたすら彼のオペラが上演されています。

ワーグナーのオペラというとまあ長くて見るのも大変、という印象だけど、
熱狂ファン(ワグネリアン。ドイツ語ではワグネリアーナー)が多いですね。
メルケル首相もそうだし、日本だと宮崎駿さんなどもそうだとか。

さて、そんな音楽祭に。。。ななななんと今年の夏、デビューしてしまいましたΣ(゚□゚(゚□゚*)!!

「バイロイト(音楽祭)に行ってきたよー!」と言うと「えー!チケットはどうしたの?」と
聞かれることが多いです。バイロイト音楽祭はそれだけチケットの入手が難しいものだと
知られていることを示しているように思います。

チケット入手は基本的にフェストシュピールハウスの事務所に申込書を送ることから始ります。
申込書には希望の日と演目、席のカテゴリーを第2希望まで書きます。ひとり2枚まで。

しかーし!申し込んだらすぐ買えるというわけではないんです。世界中のワグネリアン、
オペラファン憧れの音楽祭。ライバル多過ぎです!!

チケット入手となれば事務所からお手紙が届くそうですが(ダメな時はお返事なし)
まず1年目に当たることはほぼないそう。
1年目がだめでもくじけずに2年目も申し込みます。
2年目に当たらなくてもふてくされず3年目。
3年目だめでも逆切れせずに4年目・・・
そうして5年、6年・・・長いと10年待たされるというお話もあるぐらいです。
なんだかワーグナーに「本当に聴く気があるのか?」とその情熱を試されているよう。

申し込みは毎年必ず忘れずに、一年でも抜けるのは良くないとのこと。
引っ越した場合は「引っ越したので、新しい住所に申込書を送ってください」と申し出ること。
そうやって積み重ねた何年か(だいたい4~6年ぐらい?*)でようやくチケットを
手にすることができるらしい。
いや~~~ なんてこったいな~~~\( ̄□ ̄)/!!なシステムでしょう。。。
今の時分、手紙で申し込みを行い、ひたすら待つなんて古風ですよねえ。
♪待つわ~~、の世界ですよ。。。

*ですが近道はあります。高いお金を出して旅行会社に申し込んだり、
ワーグナー協会に入ったりと。ちなみに意外にも?!オンラインでも買えるらしい。

今回、これらの行程を失礼し(主人は以前から申込書を送っていましたが)
主人と私が今回行けたのは他でもないMおばさんのおかげです。
(Mおばさんを訪ねて・・・「南ドイツホームステイの旅」)
Mおばさんの別荘にホームステイに行ったのもこれが大きな目的のひとつだったのです。
(別荘からバイロイトまでは車で30分くらい)

Mおばさんはワグネリアンで12歳の頃からバイロイトに通ってるツワモノ。
バイロイトに毎年行っていることはお話を聞いたり、ハガキをもらったりして知って
いましたが、今回私たちにもその素敵な時間をわけて下さったのでした。

初ワーグナー作品として「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、そして昨年「リング」を
見てから(「リング」の時の様子は「オペラの夜」)ワーグナー面白いな、と思い
「そのうちハマってバイロイトに行っちゃうかもね~(´艸`)」なんて冗談半分で思いつつも、
そういったチケットの問題やワグネリアンの聖地であるところに私にはやはり世界が
違うところのように思っていました。

そこへきて降ってわいてきたような「バイロイト詣」のお話。
わくわく、というよりとても緊張してしまいました^^;。
憧れのバイロイトはどんなところだったのでしょう。。
ワーグナーは私たちを受け入れてくれるのか?!笑 ~つづく(開場前と一幕)
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広い駐車場に車を止め、劇場に向かう観客たち
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by miho-berlin | 2012-11-04 02:27 | あふれる音楽♪オペラ♪バレエ♪
都会に戻ってきました(笑)

旅行と旅行の合間に、日本からのお客様をお迎えして、一緒に
バルトビューネにも行ってきたよ♪
バルトビューネといえばベルリンフィルのピクニックコンサート!の
イメージですが・・・

関連:
念願の野外コンサート~はじめてのバルトビューネ
8月にバルトビューネ

他のコンサートもやってまーす!

今年はベルリンフィルの野外コンサートはテレビで見たけど、大雨で聴く方も
大変そうだった~!
私たちがバルトビューネに行く日も夕方5時ぐらいまでバケツをひっくり返したような
雨が降っていて、いよいよ今回はだめか?!と思ったけど、しだいに雨はやみ、
日も出てきて晴れて決行となりました058.gif
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指揮はバレンボイム、オケはウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団です。
当日2日前のオリンピックの開会式でオリンピック旗を持っていたバレンボイム氏、
すぐにベルリンに戻ってきたのでしょうか~。
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プログラムはベートーベン。前半が”英雄”、後半が”運命”。
素晴らしい演奏だった♪

去年は8月に聴き、今年は一か月早い7月だったので、それに比べるとやはり
日の暮れる時間も遅いし、心なしか肌寒さもまだそこまでではない感じ。

アンコールはなかったけど(もちろん「ベルリンの風」もないですが、やっぱり
ちょっと寂しいですね。)、今年も野外コンサートを楽しめて良かったです072.gif
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by miho-berlin | 2012-08-09 05:04 | あふれる音楽♪オペラ♪バレエ♪

オペラの夜(4)

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オペラの夜 (1) (2) (3)

***
4日目 <第三日>「神々の黄昏」  

いよいよ、最終日。今日で終わるー!しかし最終日が一番長い。まだ天も高い夕方の
4時から劇場に入る。4時からということは3時代には劇場に向かわなくてはならないので
これはもうほぼ午後、夕方、夜とオペラ三昧ということになる。

休憩時間で知人に何人か会い、2幕後の最後の休憩で昨日のドイツ人男性に再会。
旦那さんは私が作ってきたおにぎりを食べ始めた。それを見た彼は「それは箸はいらないのか?」
と聞いてきた。私はだるまで買ってきたどらやきを食べた。とりあえずの腹ごしらえ。

夕方4時、5時から劇場に入ると、夕ご飯のタイミングが困る。
休憩は20分、30分、長いと45分と日によって違う。
劇場内で軽く食べている人が多い。ワイン片手にブレッツェルとか。
家から持ってきたお手製バゲットを食べてる人も見かけた。

休憩が終わり、いよいよ第3幕(最終幕)。
席に着くと隣に座ってたおじいちゃんに「さーて、最後だぞ!楽しもう!!」みたいな感じで声をかけられた。
その時は、瞬時に正確には何を言っているのかわからなかったから、若干「??」を
醸し出しつつも笑顔でうなづいてみたら「これが最後の幕だからね。もう今日は4時からここに
いるんだからねえ・・・6時間も経っちゃうよ」とさらに話しかけてきた。
「そうですね。ついにきましたね~」と返事をしたら「あ、君はドイツ語と英語どっちが良い?
英語しゃべれる?」と聞かれた。どうやらさらに話したいことがあるらしい。
「はい、まあちょっとなら・・・」(と言っているそれ自体がドイツ語・笑)と応えると
英語で喋りだした。「あっちの席はよく見えるのかなあ・・・」「私は今シーズンこの劇場に
来るのは初めてなんだよ」とかそんな感じのこと。
言ってることはわかるけど、どうしてもあいづちや答えがドイツ語になってしまう。(両立は
なかなか難しいものです・・・)途中からはドイツ語になった。
「4日間ここで見てるんですか?」と聞いたら「もちろん」。「君は?」と聞かれ「私もです」というと
「うん、素晴らしい」。
そのうち身の上話になり、お互いの素性がわかったところで(笑)いよいよ場内が暗くなった。

来てすぐだったらきっと英語で会話をしていただろう。とはいえ、英語だって別に
流暢にしゃべれるわけではないし、ドギマギしていたと思う。
今はドイツ語が話せるようになったなあと思う。この場合の話せる、とは決して完璧な
ドイツ語を話すというわけではなくドイツ語で”伝えられるようになった”という意味。多少はね。
文法的には間違いや不足の部分がたくさんあるのは自分でもわかってるけど、
とりあえず伝えたいことは通じたようだし、おじいちゃんの言ってることもなんとなくわかったし、
楽しかった。だから嬉しかった。ま、本当にとりとめのない会話ですが。

それと言葉の問題だけでなく、こうやって突然話しかけられたら最初はいちいちびっくりしていた。
今はそれが、さも当たり前かのように気楽に応対できるようになった気がする。
劇場に限らず、ドイツ人はよく話しかけてくる。
カフェ、レジ、電車、お手洗い・・・まるで知り合いのように。それは目を合わせたり、親切心から一言
添えてくれるものだったり、世間話になってしまうようなものだったりといろいろだ。
はたから見てると知り合いのように話していて、でもその後の行動を見ていると
「初対面だったのかよ!」と思わずつっこんでしまうこともある。
たくさんの例があるから、ここには挙げられないけど、とにかく気さくな人たちだなあと思う。

こういう時・・・相手が親切で声をかけてくれても、それがドイツ語力の不足で理解できなかったり
咄嗟に気の利いたことが言えないときが一番落ち込む。逆にわかったときは、テストで満点を
取るよりも嬉しいものだ。(いや、テストで満点取ったらやっぱり嬉しい)

おじいちゃんにふと聞かれた。
「ところでドイツ語の字幕、意味わかるかい?」
汗!!

おじいちゃんはスーツにネクタイをしめてきちんとした格好で来ていた。
ベルリンは他の街に比べると服装に関してはわりとカジュアルな格好が許されているけど
特に年配の夫婦などはきちんとした服装で来ている。
前列に座っていた夫婦の女性はハンドル付きのオペラグラスを持っていた。
それがまたアンティーク屋さんでしか手に入らなさそうな・・・年期の入った、しかしキラキラした
オペラグラスで、オペラの世界の煌びやかな部分を見た気がした。

*
私の席は4日間同じエリアだったけど、列が1列ずれたり、数席ずれたりしたし、
隣の人もその日によって違った。
一方旦那さんの席は、4日間連続で全く同じエリアの同じ席だった。
旦那さんが座ってたエリアのみ、4日間連続でチケットを買える、ということだったらしい。
毎回、前後左右に座る人が同じだったとか。

一幕だけ旦那さんと席を交換して座ったりもしたけど、わりと私のまわりに座ってた人は
ひとりで来ている人が多く見受けられた。多分、誰かと一緒に来ているけど、私たちのように
席が違っただけかもしれないが。
でもこれだけの時間を費やすオペラだから、やはりふたりとも好きでふたりとも同じテンションで
一緒に来る、というのはそう多くあることではないのかもしれない。

*
こうして幕は閉じ、どっぷりオペラに浸かった4日間が終わった。
お話のThe. Endに対してはもちろん、見終わったー!という達成感と安堵があった。

全体を通して、話の内容自体も面白く、演出も壮大で、わかりやすかった。
音楽もかっこよかった。

見て良かった。

じゃあ、もし来月また見れるとしたら、見に行くか?
うん・・・それはまた考える。

(完)

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by miho-berlin | 2011-10-10 07:00 | あふれる音楽♪オペラ♪バレエ♪

オペラの夜(3)

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休憩中のホワイエでワイン片手に談笑する

久しぶりに”書”いていますので長文ですがよろしければお付き合いください。ただ今、自動投稿中。
オペラの夜(1)  
オペラの夜(2)

***

2日目 <第一日>「ワルキューレ」 
3日目 <第二日>「ジークフリート」 
  
2日目以降ははいよいよ休憩をはさんでの上演。
1時間30分見て、45分休憩して、また1時間20分見て今度は30分休憩して、また80分見て・・・
というようなパターンが繰り返される。
長時間にわたるので、特にどの日も2幕は中だるみとなって疲れて、気持ちがだれてしまった。

それでも目は開いていたし、内容もしっかり覚えている。

休憩中に旦那さんと待ち合わせをして(チケットの買い方が違ったので、席がバラバラだった)
本を読みながら、次の幕のあらすじを確認した。

確認しているとき、30代後半ぐらいのドイツ人男性に話しかけられた。
日本のことや日本人の音楽家に興味がある人で、彼はフライブルクの近くに住んでいるが
妹がベルリンに住んでいるので、彼女を訪ねつつ今回見に来たらしい。
過去にも同じもの見たとのことだった。むむ、詳しそうだ。
「4日間見るの?」と聞かれて「はい」と言うと「よしっ!」と嬉しそうだった。

ところでそのドイツ人の彼に旦那さんが「今日はどう?(気に入った?)」と聞いてみると、
あの役の声量がどうのこうのと、歌手について批評を言い出した。
私なんてもうただ見て、ついていくだけで精いっぱいだけど、好きな人はやっぱり見ている。
歌手のレベルとか、演奏とか演出とか。

そういえば上演中に、ある楽器がソロで音を外した(ように聞こえた)んだけど、その時は客席から
ざわざわ(「はあ・・・」というため息らしい)が聞こえた。
私は初めて聴く曲だったからよくわからず、でもなんとなく今の外してないか?と気づいたけど
やはり何度も見ている人たちには、音が外れるとすぐわかる。
長時間だからといって聞き逃すはずもない。そしてすぐに声に出して反応するのだった。

でもオーケストラの人も(もちろん歌手の人も、舞台裏の人もこのオペラにかかわる人は)
ずっと演奏を続けているから緊張のとけない3,4時間、大変だ。まさに大仕事。
座って見てただけなのに”疲れたー!”なんて言っちゃいけないよな、と思う。

もとい、そのドイツ人の男性とは「じゃ、またここで会おう!」と別れた。

さて、3日目か4日目だったか?いよいよ本番直前というとき。
場内が暗くなり、オケピットに指揮者が入ってきた。会場の拍手。
さあ、始まるぞとみんなが気合入れつつ、息を殺して舞台を見つめている・・・集中モードに
入る・・・とその時。
1階の一番前の席(指揮者のすぐ後ろにあたる)めがけて5,6人のおじいちゃんたち(一番
良い席に座る人たちだから、おじい様とかおじ様と言った方が良い立場の方かもしれぬ・・・)が
一気に入ってきた。席につくのが遅れてしまったらしい。
しかも暗くて自分の場所がわからないらしく、もうすでに座っている人が立ったり・・・
一番前だから大注目。気にしないようにしようと思っても目に入ってきてしまう。
全観客が見守る中、席を立ち、席に座り、席を移動し・・・てんてこまい。
指揮者もさすがに気づいたか、棒を振らず、あきらかにその人たち待ち。客先はざわざわ。
そのうち私の前の列に座っていた人が「Sitzen!」(座って~!)と言ったら、爆笑になってしまった。
(おかげで場内はちょっと和みムードな感じがあったが、日本だと怒り出す人もいるらしい。)
さて、その掛け声と同じくらいにようやく最後にひとりだけ立っていたおじいちゃんが着席。
やっと座れたおじいちゃんに対してか?はたまた仕切り直しの意味か、会場からは思わず拍手(笑)。
この拍手によりみな笑顔をきりっと引き締め再び集中モードに入った。無事に第一幕が開いた。

今回私の席はほぼド真ん中だったので、休憩ブザーが鳴ると、いや時にはあまりに神経質になって
鳴る前にできるだけ早く着席するように心がけた。
こちらでは、自分が座ってから、自分よりも奥の席の人がやってきた場合、席を立って道を
あけることが当たり前。(日本だと座ったままというのが多かった気がする)
例えば、私が15番の席だとして、もしそれより手前の12番や8番の人が先に座ってた場合、
私が15番にたどり着くまでに通る席の人(つまり1~14番の席の人)はみんな立たなければならない。
といっても義務ではなくて、別に立たなくても足をひょいとずらして、要は通れるように
してあげたらいいんだけど、まあ、そんなに広い通路でもないし、とにかく暗黙の了解、みたいな
感じで立つ人が多い。

これが10分前あたりだと、まだ座っていない人も多かったり、予めイスの前で立ったままで
待っている人もいたり、時間的にもまだ堂々と通り過ぎることができるのだが、あまりにギリギリ
すぎるとせっかくよいしょ、と座った人を立たせることになる。
そんな時はまるで自分がえらい人になったかのよう・・・なんて思う余裕はなく、
なんだか本番前の数分間に浸っているところを、邪魔するようで申し訳なさでいっぱいになる。
私の左隣のおじちゃんはまさにこの状態になり、15人以上を「ありがとう」「peinlich~!!」を
何度も繰り返しながら席に座った。peinlichとはドイツ語で気まづい、とか心苦しいの意。
そうか、peinlichってこういうときに使うんだな、とひとつ勉強になった。

ちなみに、席を立ってもらって自分が移動するとき。私は以前まで、ダンケと言いながらも
立ってる人に向き合わずに舞台のほうを見ながら(つまり立ってる人に対しておしりを向けて)
横歩きに移動していた。あきらかにおしりを向けるわけではないけど、まあ、ちょっと舞台の方に
体が傾いていた。これは日本人(ってか私か?!)の気質で、なんとなく至近距離で他人と
向き合うのはたとえ一瞬でもなんだか失礼なんじゃないかと思ったし、そうすることにも
慣れていないから照れもあるし、とにかくできるだけ早く通らなくてはという気負いもあって
立ってる人のほうを向くことは避けていた。
(おしりを向けることが同じ失礼であったとしても、天秤にかけてそちらを選んだ)

でもあるときのコンサートで、いつものようにおしりを半分向けて移動していたら、そこに
立っていた上品そうなおばさまがにっこりしながら私の両腕をつかみ、こっちを向いていいのよ、
と言った。それは本当に嫌味とか怒られているという口調でも雰囲気でもなく、こっちを向くのよ、と
優しく指導してくれたような気もした。私はその時から、他の人がどうやって移動しているか
注目してみた。すると確かに皆、お互い向き合った形ですれ違っている。
別にこんなのルールも何もないだろうし、実際その人の勝手なのかもしれないけど、腕に残った
おばさまの手の暖かさが妙に印象に残り、この時以降から私も立っている人におしりを向けず、
代わりに笑顔を向けるようにしている。

***
オペラは今回の場合3夜連続(火・水・木)だったけど、金曜日はお休み、最終の4日目は
土曜日だった。3日間連続で見終わった、金曜日。かなり疲れていた。
今日は劇場に行かなくてもいいんだという変な安心感を感じてしまった。
その日、今回のオペラをすすめてくれた知人から家に電話があった。旦那さんが出たところ用件は
「mihoは大丈夫?楽しんで見ているかしら?」と気にかけていてくれたらしい(笑)
友達にも「どう?大丈夫?」と心配してもらった。
う・・・うん、、、なんとか大丈夫。。。でも内容が面白い!ここまで来たらあと一日見届けなくては!

さあ明日は最終日だ。
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by miho-berlin | 2011-10-09 07:00 | あふれる音楽♪オペラ♪バレエ♪

もう旅行者ではない、寝ても覚めてもここはベルリン、毎日ベルリン!品川OLが結婚を機に2008年渡独。縁もゆかりもなかったこの街で奮闘する主婦&新米ママのベルリン生活。


by miho-berlin