ぐるりのこと。

ぐるりのこと。ってこれ映画のタイトルですが、これを聞いて、“くるり”(バンド)を
思い出してしまった私はまだ日本の歌謡界に未練があるらしい。

というわけで、ベルリナーレ。終われば早いもの。
話題としては既にもう古い気もするけど、ベルリナーレ
予定の目処立てらなくてチケット買えず&当日1時間前に並ぶ気力なく、
今年はもう終了~!と思ってたら友達が一緒に行く予定だった人がだめになって
しまったとのことで、急遽一枚手元に届きました。
はい、行きます!(o ̄∀ ̄)ノ”どうも今回は映画を観るチャンスに恵まれたよう。
あーざーーっす!<(_ _*)> 最終日にアレックス広場の映画館へ駆け込む。
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主人公は木村多江さんととリリー・フランキーさんが演じる夫婦。
一言で言えば精神的に参ってしまった妻を夫が支え、そして夫婦で生きていくという話。
人間、本当に苦しいときに、支えてくれる人がいたり、没頭できるもの(好きなこと)が
あるとやはり救われるものだなあと思う。
個人的に「精神」(この映画→はじめてのベルリナーレ)を見ていたことも手伝って、
妻の心が病んでしまって、そこにスポットライトが当たるかのように思えたけど、
今回の映画ではそれを支えた夫の方になんだか支えることの大切さや難しさや
忍耐みたいなのを強く感じた。
夫婦のさや暖かさ。「大事なものがあるうちは大事にしろよ」。

ところで、その夫は法廷画家の仕事をしているのだが、そこで裁判の様子がいくつも
出てきた。(90年代に実際に日本で起った事件・犯罪。)
夫は絵を描きながら見る、、、既に心が壊れてしまった人や、人の死(死刑)を望む人、
淡々とばっさりと判決を下す人。色で言えば黒、とか白、とかコントラストが
はっきり決まってしまっているかのように思える。
一方、その裁判所から帰ると、自身の心と葛藤する妻が白とも黒とも言えぬ
状態でもがいている。ちゃんとしたいけど、ちゃんとできない、「わからない」グレーの
部分で葛藤を続けている。このグレーの場において、苦しみ、狂いそうになり、
でもそこから抜け出すか、または落ちていくか・・・そのときの心の微妙な揺れや迷い、
そして辛さ。目に見えない、得体の知れない“心”を持つ人間が抱えうる試練の
ようにも思える。

この妻はそのグレーの部分から抜け出した。
そのときに見える、鮮やかな色。(実際、妻も絵の勉強をしていて、おそらくは
心を整理しながらお寺の天井に絵を描いた。そういえば完成したその絵は
いろんな花の絵、いろんな色、とても鮮やかで美しい色で描かれていた。)
人にはいろんな人がいて、いろんな人生や気持ちがあるのだと思った。
それぞれ全てが人の人生、生き方、個人、夫婦、家族。
All around us。ぐるりのこと。

ちなみにこの映画には名俳優さんたちがいっぱい出ててちょっと嬉しかった。
倍賞美津子さんに、榎本明さん、温水さ~ん、見た時はなんかホッとした(笑)
斉藤洋介さん、相変わらずスマスマ出てるかな・・・とか、おっ、きむ兄じゃ~ん!に、
寺島さん(「バラのない花屋」のマスター!)、八嶋さん見るとやっぱり「へえ~」を
思い出したけど。
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かくしてベルリナーレは幕を閉じました。↑今回、メイン会場では映画を見る機会が
なかったけど、今度ここで見てみたいです。
まずはカメラのフラッシュに押されながら、赤じゅうたんを歩く練習をしなければ。(ん?)
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by miho-berlin | 2009-02-18 07:48 | ベルリン映画祭/演劇

もう旅行者ではない、寝ても覚めてもここはベルリン、毎日ベルリン!品川OLが結婚を機に2008年渡独。縁もゆかりもなかったこの街で奮闘する主婦&新米ママのベルリン生活。


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