毎日ベルリン!


もう旅行者ではない、寝ても覚めてもここはベルリン、毎日ベルリン!品川OLが結婚を機に2008年渡独。縁もゆかりもなかったこの街で奮闘する主婦&新米ママのベルリン生活。
by miho-berlin
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【カフェ・クランツラー】 クーダムの角のカフェ

先日、80年代のベルリンを知る大学の先輩が日本からいらした時、ふとした話題から
「クーダムの角にカフェがあったんだよ、、もうないよね」
「まだありますよ。実は2階にあるんです」
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”クーダムの角”というだけでピンとくる、その名もカフェ・クランツラー
旅行で来る方でもあの赤と白の傘は知らないうちに目に留まってるかもしれない。

東側に人気をとられた昨今、西側がもう一度開発の最先端に立とうとしている中で
(ホテル、ショッピングセンターと、続々と建設中)、このカフェだけ昭和の雰囲気が漂っている。

ベルリンに来て間もないころ読んだ「ベルリン=旅物語」(鈴木眞弓著)に出てくる
カフェ・クランツラーは私の中で気になる存在だったが、初めて行ったのは在住3年が
経った頃だった(写真は全て2011年5月のものです)。

ウィーンの料理人・クランツラーさんが始めたカフェ・クランツラーはもともとは
ウンターデンリンデンの一等地(四つ角)にあったらしい。
「おいしいケーキやアイス」があったそう。
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私がこのカフェで最も興味を魅かれたのは、このカフェこそがいわゆる”外カフェ”
(という言葉は私が適当に言っていることであるが)なるものを始めたということ。
つまり、外の通りに面したテーブルにつく、テラス席を始めたのがここらしい。
今はどこのカフェやレストランでも当たり前のように春、夏にかけて見られるが・・・
いや冬でさえ、毛布などをかぶりながら外でお茶する人もいるぐらいだが、ここが元祖とは。

「屋外でコーヒーを飲むなど、当時の上流階級や役人にとっては考えられなかった。
物議をかもしたのもつかの間、ベルリンで最初のカフェテラスがあるクランツラーは
ベルリンで最も有名なカフェになった」そうである。

ところが戦争の被害にあい、店が大破してしまったため、戦後クーダムの今の場所に
移されたようだ。同じく四つ角で通り沿いに面したところに。
しかし客が集まらなくなり、「2000年をもっていったん閉鎖することになった」。
その跡地はショッピングセンターになり、同書では「2階にクランツラーが入る”予定”」だと
書かれている。それは予定どおりとなり、それから10年以上たった今も、カフェ・クランツラー
は2階にある。(1階はH&Mや靴屋などが入っている)

私が最初に見たときは既に今の姿(あの界隈に建つ四角い建物の中にあって唯一マルの屋根が
印象的だ)であったので、クランツラーは最初からクーダムに、そして2階にあるものだと
思っていた。でもそうではなかった。
こういう歴史を知ると、シュトラーセカフェの先駆けであるクランツラーが建物の上階に
あるというのはとても残念なことだなと思った。

さて、そんなカフェ・クランツラー。
実際に中に入ってみると、まあ外観からたっぷり想像していたとはいえ(笑)レトロな雰囲気。
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アンティークとかゴシック調とかのキラキラ、ごてごて系ではなく・・なんだか西友の屋上
みたいな感じ(笑)お客さんも心なしかご年配の方が多かった。
「おばあちゃんのたまりば」という噂は当たっていなくもない・・・
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道路に面してはいないが、外に出てお茶を楽しめる、というのはなんとか引き継がれており、
バルコニーを楽しむことができた。さわやかな日だった。
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お料理のお味も美味しかったです。私がベルリン名物のブレッテ(ハンバーグ)、
主人はサーモンのフライ。ドイツ料理が中心。ケーキもいかにもドイツ風の定番ケーキが
いろいろあったように思う。
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この時、このバルコニーから見えたクーダムの建設中の建物は、今は完成して立派にそびえたち、
(はっきり言って地元民が寄りついているのは見たことないが)そして今日もまた何のためやら、
とにかくお客を呼び込むために、新たな建物が作り続けられている。
ホテルの数もあっというまに増え、昔からあった古き良きホテルが廃業する現実もある。
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古いものをそのまま残すのが得意なベルリンでありながらも、クーダムはこれから更に
変わろうとしている。クランツラーを置いて、まわりはより近代的になってくるだろう。
心配なのは、このまま時代に取り残されて消えてしまうとしたら・・
なんだかとても惜しい気がする。

とはいえ、こんなことを書いている私でさえ、クランツラーにはそれから
一回ぐらいしか行っていないし、つい他のカフェに行ってしまう。
多分「今日はクランツラーに行こう!」と意を決するか(笑)何かのきっかけがないと
クランツラーに行くことはないと思う。
(2階の入り口まで行くのに、建物の奥に入り、エスカレーターを昇っていかねばならない、
中の様子がわかりにくい・・・それがまたひとつの壁になってしまう・・)

でもなんか頑張って欲しい。
不思議な存在だ。屋上のメリーゴーランドみたいなクランツ(リース)の形。
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今日もクーダムに行くと、空を見上げて、カフェ・クランツラーがふと目に入る。
なんとも言えない気持ちになる。






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by miho-berlin | 2013-11-27 05:59 | 大好きなカフェ☆ケーキの日常
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